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What is Tabi?

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足袋とは?

足袋とは、和装の際に足に直接履く日本固有の伝統的な衣類の一つです。足袋の構造は甲と底で構成されています。甲は先端で親指を入れる内甲と他の四本の指を入れる外甲に分かれており、足首まで包む構造となっています。

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足袋の歴史

足袋の起源は様々な説があり、現状は不明ですが、西暦1000年ごろの文献には「足袋」について記されており、奈良時代には存在していたとされています。名前の由来としては「単皮」(タンヒ)からきているという説が存在します。足袋に足指ができたのは平安時代(794年―1185年)あたりで、草履を履くために使用されていたと考えられています。このように足袋は1000年近い歴史のあるものとなっています。

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足袋の発展

室町時代(1336年―1573年)には、草履の普及とともに武士の間で皮革で作られた足袋が広まりました。安土桃山時代(1573年―1603年)では、男性は白色の革足袋、女性は紫色の紫足袋を履くなど、男女によって違う足袋を履く風潮がありました。また、当時の武家の間では人前で足袋を履くことが失礼とされており、礼装や主君の目の前では素足でいることが礼儀であるとされていました。一方で、戦乱の時代になるにつれて足袋は軍装として使われるようになりました。

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現代の足袋

近代では、足袋の機能やファッション性が見直されるようになり、世界的にも注目されています。世界的有名ブランドである「Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)」では、Tabiブーツ(スプリットトゥ)というものがあり、これは日本の伝統的な足袋からインスピレーションを得てデザインされています。このように現在ではファッションに取り入られるようになってきています。

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足袋蔵のまち行田

埼玉県行田市は江戸時代中期から約300年にわたって日本有数の足袋生産地として知られています。中でも「行田足袋」は国の伝統工芸品であり、日本の重要有形民俗文化遺産に指定されていて、2017年には日本遺産にも認定されました。また2017年にはTBS系列の足袋を題材にしたドラマ「陸王」で行田市は注目されました。足袋以外にも、埼玉県の名前の由来になった土地である「さきたま」や忍城、さきたま古墳といったかなり歴史のある街です。